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読書感想(書籍) クリエイターが知っておくべき権利や法律を教わってきました。

モノ書きさんの必修科目――
クリエイターが知っておくべき権利や法律を教わってきました。
   ――著作権のことをきちんと知りたい人のための本(鷹野凌)インプレス

 梅(b^▽^)bが旧サイトで活動していたときの話です。ある日突然、「あなたの作品、全部こちらで使わせていただきます」といった内容のコメントが届きました。
 いや、アッパレです。勝手にコピペして、いかがわしい広告を埋め込む「スパムブログ」の横行を耳にしていた時期ですので、律義に断りを入れてくることにまずビックリしました。通知者には悪意はなく、著作物利用の許可を得るつもりで送って来たのかもしれません。作者に宣言さえすれば使える、とでも思ったのでしょうか?

 いや、いや、いや。一方的に宣言されても困りますから (・・。)ゞ
 そんなの許諾できません。慌ててサイトから作品をおろし、利用許諾しない旨、返信しました。
 旧サイト停止の理由はいくつかありますが、この件もささやかな一因となりました。
 現サイト「言祝ぐ大地」で活動を再開するにあたっては、自作の著作権について、わかりやすく記載しておこう、という想いが強くあり、TOP頁に明記しました。

 さて、こんなわたしですが、著作権について十分理解しているのか? と問われるとはなはだ心もとない (^^ゞ
 そこで、入門レベルとしてこの本を手にしました。
 
■概要
 著作権という考え方を、教師役と生徒役のかけあいという体裁で説明します。
 タイトルに「クリエイターが知っておくべき」とあるように、ネットや同人誌などで活動する人を読者として想定した内容です。
 
■感想
 著作権そのものを理解するための本、というより、クリエイターが創作活動をするにあたって気をつけることは何か、といった視点で書かれた本です。
 わたしにとっても、「モノ書き」をするにあたって目からウロコなこと、知ってよかったと思ったことがいくつかありました。たとえば――
 作品アイデアに著作権はありません。アイデアだけではなく、実際に作品として表現されて初めて、著作権が発生します。
 作品に登場するキャラクターの設定にも、著作権はありません。最高裁の判決が出ていて、キャラクターという人格設定は抽象概念に過ぎず、これだけでは「著作物」にならないからだそうです。
 ただし、著作権が及ばなくても世間が許しません。利用する場合は、原作者に断りを入れるのがマナーですし、営利活動でコレをやったらギョーカイから干される覚悟がいります――等々
 その他、引用はどこまで許されるか、自作品をパクられたらどうするか等、著作権の基礎知識が並びます。頁数もさほどなく、章単位でのツマミ読みもできます。モノ書きさんにおススメの一冊です。

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