読書感想（ネット） 星間恋愛
宇宙スケールの爆笑ラブコメディ――星間恋愛（著者：28号） サイト：小説家になろう（作品目次）（別窓）
■梗概
『アリウスフォルゲリガヒスダルガソエコロ』６４９才。奴はどこからどう見ても、エビにしか見えない宇宙人だった。婚活支援会社で働く地球人（♀）と彼女に惚れたエビ（♂）の、ある日の出来事
（以上 サイト引用）
■キーワード コメディ・恋愛・ＳＦ
■感想
婚活、ヘタレ男子×ツンデレ女子、ジレジレ…… 王道のガジェットなのですが、宇宙という壮大な舞台の上にのせるとこうなるのか、と感心してしまいました。
物語は、勢いのある会話で一気呵成に突き進みます。そのスピード感と、逆になかなか進まないふたりの関係のギャップが楽しい。
そして、何よりエビです。もう、撃ち抜かれました。脳内で彼（エビ）の触角がチロチロと揺れます。婚活では連戦連敗のエビですが、彼は多分、読者の多くを陥落させていると思います。
「著者から読者へのサービス精神」がなければ成り立たないのがコメディだと思うのですが、この作品には、とにかく、読者を笑わせてやろう、胸キュンさせてやろう、という気迫がみなぎっています。
調べてみると、著者はコメディ作品で商業出版もされている方でした。なるほど、プロのサービス精神とはこういうものなのですね。
シリーズ物なので、作品として完結なのかこの先に続編が出るのかは不明ですが、一話完結型なので、ストレスなく読めると思います。ヘタレ男子好き、コメディ好き、人外萌えの方にイチオシです。
