読書感想(ネット) 海の王は嵐を望まない
「笑い」はすでに、目次から始まっている ――海の王は嵐を望まない(著者:青波零也)(プロット:butapenn)
サイト:シアワセモノマニア(作品目次)(別窓)
■梗概
今日も我らが海の王は入り江で惰眠をむさぼっている。
しかし、今日ばかりは目を覚ましてもらわなければならない。
舞い込んできた厄介事は、そう、一人の女性の姿をしていた。
(以上 サイト引用)
「アザーズプロット企画2」参加作品(別窓)
■キーワード コメディ・主従・ファンタジー
■感想
まず、目次を見ただけで笑いました。面白い! 目次だけで、すでに笑わせる作品はなかなかないと思います。
また、主従コメディと言えば絶妙な会話が見どころかと思いますが、会話のみならずキャラ設定も楽しい。ビジュアルに想像すると、またニヤニヤしてしまいます。
作中の、変身の描写もうまく、コレ、アニメで見てみたいなぁ~と思わされました。
原稿用紙百枚、そこそこの長さなのですが、まったく長さを感じさせない軽快な作品でした。
『アザーズプロット企画2』参加作品です。これは、人様のプロットをお借りして執筆するというもので、ひとつのプロットにつき、プロット作成者を含めて三~五名の参加者が執筆する競作企画です。
企画サイトに、元となるプロットも挙げられていますので見ていただくとわかるのですが、「このプロットから、どーして、こういう作品が生まれるんだ?」と思わせる見事なひねり具合。単品としても楽しめるし、競作の中の一作品としても楽しめる良作でした。